平常心平常心、
そう思えば思うほどあたしは変なことを
してしまっている。


なにが綺麗なお顔だよ・・・
テンパってまた意味不明なこと言った。


「はぁー」

「うわっ、ため息は幸せが逃げちゃう
わよー?」

「あっ、店長っ」


ミスするたびにあたしは落ち込む。

今日はさっきからため息ばっかり
してるし。


「茅速ー、サービスないの?」

「あるわけないじゃん」

「つめたーいっ」


茅速さんの名前が呼ばれるとあたしも
そっちを見てしまう。

茅速さんは友達が多いよ。
よく来てるし。


「茅速くん、人気ね〜
この前どっか他校の人にアド聞かれてたし」

「そっ、そうなんですか」


店長の発言に大声で問いかけるところ
だったよ・・・。

勝手に同じところでバイトし始めた
くせにあたしは一緒なのが辛くなる。