「か・・。りーか。」


んー。もうちょっと。眠い。眠い。


え・・・まってこの声?男の人の声だっ!!


「おっ。おはようございます。」


「やっとおきたね。もうビックリしたよ。メールも来ないし


電話もこないし。約束の時間になっても来ないし。」


アルさんだ。ていうか何で私の名前・・。


あぁ。そっか真奈美先生が教えたのか。私なんで・・こんなにあせってんだ?


「アルさん。って呼んでもいいですか?」


「アルって呼び捨てでいいよ。だって・・ここはアメリカだから。


もっと親しくしていいからね。あっ。あとね。これは常識中の常識だから


知ってるとおもうけど。」


私はいきなり言われてびっくりした。


「えっ。キス、ハグって普通にするんですか?」


「うん。少しは聞いたことあるでしょ。」


んー。聞いたこと無いといったら嘘になってしまうだろうが、


だってほんとだと思わなかったんだもん。


「うーーん。少しなら。でも本当なんですね。信じられない。すきでもないのに」


少しマを開けて、アルさんがしゃべった。


「信じられないですか・・。まぁ日本にいたんですもんね無理はない・」


「すみません。なんか変なこと言って・・」


信じられないなんてちょっと言い過ぎたかな。


「慣れるしかないよ。」


そういって笑顔を向けて私にキスをしてきた。


軽く触れただけなのにこんなにどきどきする。


「本当に慣れてないんですね。」