***
「かーわーいー!!」
朝からうるさいバカがいる。
気づいてないフリしようと気にせず歩くと、横から肩をたたかれた。
「あの、藤原さん。斉藤くんが……。」
いらぬ事を…。
「あ、ありがとう。ごめんね。」
「いえいえ!!/////」
女の子まで赤くさせるなんて、私って罪。
ふりむくと、満面の笑みでバカが走ってくる。
ズッキューン
…なんだ、今のは。
「おはよ。私服、まじ可愛いなぁ。俺照れてまうやん。」
お前は私服でも制服でもうるさいな。
「そうかなぁ?ありがと。斉藤くんもすごくオシャレだね。」
「そーお?結良ちゃんに褒められるとお世辞でも嬉しいわー。」
こらこら、赤面しないの。
乙女か。

