「なんで?」
「え?」
「やっぱり、斉藤が好きなの?」
「え?」
なんでそこであのバカが出てくんの?
「付き合ってるって本当なんだね。」
「なにそれ、付き合ってなんかないよ?」
「じゃぁ、俺の彼女になってよ。」
なんでそうなんだよ。
思考回路こわれてんじゃない?
「ごめんね。本当にごめんなさい。」
「じゃぁせめて、今度の温泉旅行で同じ部屋に「ごめんなさい。先約があるの。」
先約なんてあるわけない。
まぁ、誘えば誰かいるでしょ。
「やっぱ斉藤かよ。」
しつっこいなぁ。
「それは、本当に誤解。
斉藤くんは私のことを好いていてくれてるみたいだけれどそれもきっと恋愛感情じゃないよ。
私も、斉藤くんのことは友達としてしか好きじゃないの。
私なんかを好きになってくれて本当にありがとう。ごめんなさい。」

