「これ、本当にさっきの子?」 信じられないと言った顔で凛子を見つめる男の子。 どうやら、自分の声がマイクを伝わって会場に漏れていることに気付いてないらしい。 会場はより、ざわめく。 「終わりました。」 司会の男の子に微笑むと、男の子はまた顔を赤くして舞台へ出て行った。