School Daysなレクイエム!

中では双子が沈黙と闘っていた。裕也は笑顔のまま停止し、双子も食べたくなるなるチキンの人である。
時空凍結の中、おずおずとケーキを持った姉の夏奈が一歩を踏み出すと妹の夏穂も続く。
エレベーターの中くらい気まずい空気である。とても静かで。
夏奈が静寂を打ち破る。

「ケーキになりますごしゅじんさま」

一番近い客の前にケーキを置く。セリフを言わせたのは裕也だろう。首を掻きむしって死んでくれ。

「ケーキです……どうぞ」

今度は夏穂、シスターだ。修道者ではなく。
下を向いたまま、戸惑っている夏穂の様子が……草冠の下に明るい。漢字だ。
俺が食いたいあのケーキ。