刻重さんの声。不思議でしょうがないといった感じの。虐めたくなるくらい愛らしい。 俺は小声で答える。 (あれかも知れません) (あれ?) こちらを見上げる刻重さん。初めて鏡を見た子猫みたいに首を傾げている。