School Daysなレクイエム!

なんで……
なんでタキシードなんだ?

とかなんとか考えている内に、きょろきょろしていた裕也はこちらに目を留めた。
そして困り顔を怒り顔に変えて、こちらに近寄って来た。
なんか恐い。

「夏奈、夏穂! どこ行ってたんだよ!」

裕也の怒声。
怯えて双子は身を縮こめる。しつけを受けてる子猫みたいだ。

「早く来い!」

裕也は双子の手を捕まえると引きずるように連れていった。ひょえ〜という情けない声を上げる双子。

どうやら行き先は部室のようだ。
刻重さんも三人について行く。少し微笑し、俺も後を追った。