School Daysなレクイエム!

あぁ……
聴衆による視線が痛い。
ついでにステージ上の楽団にも注視を受けた。

長い、長い

静止。静寂。静閑。

そして、ステージ袖近くで呆然と立ち尽くす俺。


しかし

「舜さん、頑張れ〜!」

いつの間にか後方の席を取り聴衆と化している刻重さんの声援。

を、皮切りに。

波紋が広がるように後ろから手前に沸き上がる歓喜の声。
核爆発が連鎖反応を起こしたかのような怒涛の大歓声。
体育館は大スターが入国した空港のように騒ぎ始めた。