School Daysなレクイエム!

そして有無を言わせず連れてこられたのが体育館ステージの袖。
少しカビ臭く、機材がたくさんあった。

人目のないこんな場所で一体何をするんだ……?

少し期待。

「これどうぞ」

刻重さんはいそいそと俺の右手に何かを持たせた。
そしてそのまま俺の手を両手で握り、俺と刻重さんとの顔の間に持ち上げた。

目の前には戦場に息子を送り出すような儚げな笑顔が見えた。

少しドキリ。

「……バイバイ」