School Daysなレクイエム!

蒼白。

人気がもうない校舎内だから姿は見えなくとも赤髪の近付いてくる音だとすぐ気付いた。
その高い音は死刑台の階段を上っているような感覚にさせる。

一段一段確実に死に近づき、絞首刑。

まさに死刑囚の心境である。
俺が危険な状況にいることは明白だが、少女もまた危険だと気付いた。
なぜなら赤髪が俺に近づくならこの踊り場を通るから。赤髪の通り魔の餌食になるやも知れんのだ。


早く逃げろ



少女を守る


が綱引きしていた中で打開策をひらめく。
インスピレーションってやつさ。
俺頭いいな。