「ここではちょっと言えないですかね」
そう、とコト姉は俺をおぶった。慣れたすばやい動作で抵抗する間がなかった。
「……なんでおぶるんですか」
「ここでは話せないとか言ってるからよ。場所を移せばいいんでしょ?」
「それは言葉のあやっていうか、あまり触れてほしくないという意味で……」
コト姉は俺の言葉を途中で切るように歩き出した。
「あんまり背負い込むのもよくないわ。あとでちゃんと教えてね」
あとで。
俺への気遣いが身に染みた。
そう、とコト姉は俺をおぶった。慣れたすばやい動作で抵抗する間がなかった。
「……なんでおぶるんですか」
「ここでは話せないとか言ってるからよ。場所を移せばいいんでしょ?」
「それは言葉のあやっていうか、あまり触れてほしくないという意味で……」
コト姉は俺の言葉を途中で切るように歩き出した。
「あんまり背負い込むのもよくないわ。あとでちゃんと教えてね」
あとで。
俺への気遣いが身に染みた。

