何事につけても、どうやら頼りにされることが多いようでした。

公の場に立って発言するのは身の回りの仲間の中では常にわたしであり、その立場というものは徐々に固定されていきました。委員会やクラスの仕事では表舞台に立たされ、わたしは学校中の晒し者にされてしまいました。
わたしはなんとか指さし笑われまいと必死に人格者を装い、晒し者に見劣りしない人間であることを大衆に証明し続けました。
わたしは常に大衆に審判され、監視され、いつ人格者でないことが発覚するかに恐懼しつつ――それよりもはやくに、わたしの不吉な粘着性の信頼が確かに除去されることを望んでいたのです。




第二章

『サークル』




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