School Daysなレクイエム!

窓から入り込む淡い赤の中、刻重さんが机に座っていた。
一人だ。
双子もコト姉もいない。
これはかえって好都合だ。双子の事を二人きりで聞くことができる。俺の存在にまだ気付いていないようだった。

刻重さんは以前――初めて会った時と同じようにペンの頭を下唇にあてがい、んー、と唸っていた。
彼女の目の前には一冊のノートがある。ノートと睨めっこ状態。無垢な子供のようで愛らしい。

そんな刻重さんに。
俺を止めた時の無感応な彼女は、全くなかった。