その場で呆気なく立っていると、手前で試合を観戦していた他の部員が、こちらをジロジロと見てきた。 私は若干焦って、周りを見回すと、右側に2階へ上る階段があった。 なんとなく痛い視線から早く逃れたくて、急いでその階段を目指す。 あまり走りながら登ると、ぶら下げてあるカメラが強く揺れるため、しっかりと両手で包みながら気をつける。 タッタッタッタッタ