- 梓side -



「すっ……ご────────」



体育館に入った私の第一声。


私の前に広がるのは、広い建物の中で、白熱の試合をしている男子バスケットボールの部員達。


30人~40人は軽くいるだろう。

結構な数だ。


部員11名の写真部に比べたら、

いや、比べられないほどの威圧感。



私は、目の前の光景に思わず佇んでしまった。