そんな水野の駄々を、駄々で返すように俺は言った。 「水野が教えてくんねーから俺も教えねー」 なんてガキなこと言うんだろう。 でも今は、水野みたいな、無邪気な感覚を味わいたい。 少しだけ、ほんの少しだけど、水野は呆れた表情になったと思う。 でもすぐに、 「…まあいいやっ」 と諦めたような、関心がなくなったような言葉を呟いた。 なんとも切り替えが早い。