水野はすぐに、俺がいるところと逆の方向に向かって、歩き出した。 俺は、水野の後姿が見えなくなったことを確認すると、ひっそりと陰から出た。 一歩一歩、さっき俺と水野の2人がいた場所へ、戻っていく。 そして、足を止め、上を見上げた。