18才になって最初の家庭教師の日。

ソファーの前で

「このクマいたら、俺座れない」
瀬尾先生がクマの前に立つ。

「あ!ごめ~ん、どかすね」
大きなクマを抱えてベッドに移動しようとした。

「きゃあ…」
クマが大き過ぎて、下が見えなかった。
ソファーの足に躓いてしまって、転びそうになる。

「危なっ!」
瀬尾先生の声が近付いた。

けど

私とクマと瀬尾先生はベッドになだれ込んだ。

あ~あ

瀬尾先生の姿を見ようとしたけど、2人の間にはクマのぬいぐるみ。
全然見えない。


「でか過ぎ」
瀬尾先生がクマを押すと床にクマは転がった。

クマがいなくなって視界が開ける。
瀬尾先生と目が合う。