私が慎也のように病気で命があと少しだったら、やっぱりどのくらい生きれるのか知りたいと思う。

残された時間を自分らしく生きたいと思うし、出来ることをやりたいと思う。

「私も後悔したくない。慎也に話す」
決心する。

「話すのは良いけど、ご両親の気持ちも考えてね?勝手に話してしまったら嫌な思いをするかもしれないし」

瀬尾先生の言うとおりだ。
きっと慎也のことを思って、伝えれないのだろう。


「お父さんか涼子さんに相談してみる」

「ん、それがいいと思うよ」


「すっきりしたので、勉強やります!」
立ち上がって机に向かう。

「サッサと進めてね。残ったら宿題だから」
容赦ないな・・・。


瀬尾先生が帰ってから涼子さんの部屋に行く。
涼子さんはパソコンに向かっていた。

「相談したいことがあります」

慎也の思いを涼子さんに伝える。
それから私の気持ちも。