「ヒロに頼る気は全然ないよ。あたしよりも彼女を見てあげたら?」

「ん?あいつは推薦で短大行くらしいから必要ない」
運ばれてきたパスタを丸めながら言う。

あたしも必要ないけど…

「優秀な家庭教師さまが見てくれるから、大丈夫!」
冷たく言い放った。

「何だよ?その家庭教師って?男?女?」

「男だけど」

「どんなやつ?」

「ヒロには関係ない」

「真那、そんなに冷たい子だったっけ?」
ほっといてちょうだい。

「付き合っていた時の真那は優しくて、かわいかったのに」

今更、浩樹にかわいく見せる必要はないから。



「じゃお互いW大に受かるようにがんばろうぜ」
手を振って別れる。

疲れた…