「何かさ~真那に悪い虫が付きそうだっていうからさ~俺としては心配でね」

「は?何でヒロが心配するの?関係ないでしょ?」

「だってさ~相手金髪だって言うから、騙されてるんじゃないかと…」

はい?

まあ…よくご存じで…


「圭太、男のくせにお喋りだよ!真那~ごめんね」
圭太を睨んでから、謝る。

圭太は隅っこに寄って、小さくなった。

「のん、大丈夫だよ。大体その人家庭教師だから騙されてもいないし」
浩樹に向かって言う。

「そうだ!俺もW大受けるよ、知ってた?」
何故か嬉しそうに話す浩樹。


そういえば頭良いんだよね…見かけによらず。
いつも5位以内に入っているし。

「ほんとに?違うとこにしなよ」

「ちょっと~真那、ひどくないか?だから、俺さ~何か役に立てそうじゃない?」

何を言い出すんだ?この男は…