3人でいろんな話をした。
涼子さんも慎也と同じで話し上手でとても楽しい。


お昼ご飯は涼子さんと2人で病院のレストランで食べた。

「慎也ね…1週間後に退院することになってるの」

それって…

「慎也の希望でね…どうせ治らないのだから育った家で最後を迎えたいって言うの」

涼子さんは静かに涙を流す。
慎也の命が残り少ないなんて、さっき話した慎也からは全然想像出来ない。

でも…

終わりが近づいているのは事実らしい。

何かしてあげたいけど、何が出来るだろう。
涼子さんにかける言葉も見つからない。

慎也の病室に戻り、また楽しい話をする。


夕方になって「また明日来るね」と涼子さん。
とても切ない顔。

私と慎也はメアド交換する。