「おはよう」


きれいな女の人が入って来た。

「おはよう、母さん。こちら真那姉さん」

母さんと呼ばれた人は私のほうを向いて微笑んだ。
きれいだけど、目がクリッとしていてかわいらしい。
慎也と目が似ていた。


「はじめまして、涼子です」

「はじめまして、真那です」

ドキドキしながら挨拶。
これから一緒に暮らすのだから印象良くしなくちゃ。

「真那ちゃん、私のことをお母さんと呼ぶのは複雑だと思うから、名前で呼んでくれたらいいわ」

良かった。
お母さんと呼ぶ人が2人になるのは、正直戸惑っていた。

「はい、涼子さんと呼びますね」


ニッコリ微笑む涼子さんは優しそう。