「私、勉強するから。まどかちゃん、ゆっくりしていってね」

「ありがとうございます」


…1時間後、慎也が部屋に来た。


「まどかちゃん帰ったの?」

「うん」

「どうしたの?」
慎也が落ち込んでいるように見えた。

ソファーに座って、黙り込む。

「慎也?」

「いつもまどかはいろいろしてくれるのに俺は何も出来ない」


私が答えに悩んでいると

「少し寝るね」
静かに出て行ってしまった。

何も言えなかった自分に落ち込んだ。