私には応援してくれる人がたくさんいる。
とても心強い。
みんなの期待に応えるのは、正直プレッシャーだけど、良い結果を出したい。

自分の未来のためにも限界まで頑張ってみよう。


繋いでいた手に力を込めた。

「ハハッ、気合いが入ったみたいだね」


帰宅して、着替える前に慎也の部屋に行った。


「おかえり」
寝ていた慎也は目をこすりながら体を起こした。
眠っていたのかな。

「はい、お守り」
慎也の手に渡した。

「ありがとう」

ベッド前の椅子に座りながら、話し掛けた。

「慎也の分も拝んだよ。長くお願いしてたら、瀬尾先生に欲張りだって言われた」

「いっぱいお願いされたら神様も困るよ」
慎也が笑う。