「さて、私たちはこれから初詣に行ってから挨拶まわりしてくるよ。真那は初詣どうする?一緒に行くか?」
お父さんと涼子さんは立ち上がった。

「私は友達と行きます」

「しっかり合格祈願して来なさい」


さて


誰と行こう…

希美にメールしてみる。

圭太くんと行くからと断られた。

他の友達を誘おうかな…アドレス帳を見る。


♪~♪~♪

突然、メール着信。

‘初詣どうするの?一緒に行くか?’

瀬尾先生からだった。

そうだった!瀬尾先生がいた!

存在を忘れていた。


‘行く!’

すぐ返信。


約束時間は1時間後。

「真那さま、お出かけされるなら着物着ますか?」

「着物?」

「はい、奥さまから着られるならと預かってあります」