「いいよ。それ面白いよ、犯人がね…」

「ストップ!ちょっと~内容は言わないでよ。今犯人を言おうとしなかった?」

「あはは~教えてやろうと思ったのに~」
楽しそうに慎也は笑う。


「そろそろ寝る頃だった?」

「ううん、一日中ベッドにいるとさ…昼間寝てしまうから夜は寝れないことが多いかな」

私は本を抱えて、ベッド前にある椅子に座る。

「夜、寝れないの?」

「何かさ…夜寝るとこのまま目が覚めなかったらどうしようって不安になるんだ」

慎也が起き上がろうとしたので、私はベッドを起こした。


「もうすぐ12月だね。12月になったらクリスマスツリー出すから一緒に飾り付けしようよ」

「クリスマスツリー?」

「うちの大きいよ」

「へえ~楽しみ!」


どのくらいの大きさだろう。