「瀬尾先生起きて、起きて」
右腕を持って、ゆさゆさ動かす。

問題を解くのに時間がかかってしまって、３０分と言われていたけど、４５分経っていた。


「ん？」
目を開け、起き上がって両手を伸ばした。

「ん～良く寝た。スッキリしたよ、サンキュ」
ベッドから出て、ソファーに座る。

「これ終わったので見てくださいね」

瀬尾先生が見ている間に私は乱れたベッドを直す。
ベッドから微かに瀬尾先生の香りがした。


「ここ、惜しいな。計算ミスだよ」

「どこ？」
見ると赤で直してあった。

「まだ時間あるな。次はこれやって」
時計を見ながら、次の問題を受け取る。



「終わりました」

「ＯＫ！正解だよ」

よし！今日は終わりかな～。


ソファーに座って、さっき運ばれた紅茶を飲む。
温かくて、美味しい。
癒されるひと時かも。

心地良い時間。