「あ~疲れた」
と瀬尾先生は再び寝転がる。

「きっと珍しかったんだよ。珍獣でも見たようにはしゃいでいたもの」
笑いながら、瀬尾先生の顔を見た。

「珍獣だって!?俺が?」
軽く睨まれた。

「うん、あはは~」

「おい、笑うな」

笑いながら、隣りに寝転がった。


「気持ちいい~眠くなる」

「寝るなよ」

瀬尾先生の手が近付いてきて、また私の手を握った。

ビックリして顔を横にして、瀬尾先生を見る。
瀬尾先生も私を見ていて、目が合う。


「フッ、何で目を丸くしているの?」
優しい顔で聞く。

「だって、手…」

「嫌?」

「嫌じゃないけど」

「じゃあ、このままでいよう」


嫌じゃない。
でも、手を繋ぐ意味が分からない。
何も意味はないのかな。
瀬尾先生は私のことをどう思っているのだろう?

聞いてもいいのかな?