「ねえ、このお兄ちゃんの髪キラキラしているね~」
男の子が瀬尾先生の頭を指差している。

「うん、きれ~い」
一緒にいた女の子も頭の近くにしゃがみ込む。

「何見てるの?」
「わ~キラキラだ~」
「外国人?」
「かっこいいね」

近くにいた子どもがたくさん集まってきて、瀬尾先生の頭を触りだした。
その数、10人くらい?


寝てる場合ではなくなった瀬尾先生がむくっと起きた。

「わ~動いた!」

「お兄ちゃんは外国人?」
女の子が聞く。


「俺は、半分日本人で半分外国人だよ」
瀬尾先生が説明する。

「わ~日本語喋った~!」
「半分ってハーフって言うんだよ~」
子どもたちがはしゃぐ。

はしゃぐ子どもたちに戸惑いながらも、ちゃんと相手をしている。
優しいな~。


子どもたちはそれぞれ親に呼ばれて、親の元に戻って言った。