「きゃ~大きい!」

「きゃ~水かけた!」

「きゃ~足あげた!」

ゾウさんに感動していると

瀬尾先生は隣りで笑っていた。
「もしかして動物園来るの初めて?」


「初めてじゃないけど、小学生以来かな?久しぶりだよ」

「子どもみたいにはしゃいでいるから。楽しい?」

「うん!」

「瀬尾先生は楽しくない?」
もしかして私一人で楽しんでいた?


「ん?楽しいよ。特に目の前の動物が面白い」

「目の前?ん…あっ、あたしのこと~?」

「そう、見ていて飽きない」
また笑う。


馬鹿にされている気がしてきた。
でも、楽しいから気にしない。