彼が、恋をしない理由。


彩葉SIDE

奏くんがあんな人だったなんて…!

目をゴシゴシ擦りながら、授業中の学校の廊下を突き進む。私がたどり着いたのは保健室だった。保健室に下を向いたままどすどす入っていく。

「あ・・れ?」

保健室にいる人影。私はその影に見覚えがあった。

「凌・・だよね?」

「彩葉・・・」

「えっと・・私!凌の悩みならなんでも聞く!だから私の話も聞いてもらえる・・?」

少し気まずかったけど、勇気を振り絞った。
顔を上げると、凌は笑っていた。

「あはは^^そんなの当たり前!」

「ごめん私、何もわかってなくて・・・」

「いいのいいの・・もう、終わったことだから」

「・・・え?」

凌は清々しい、とても綺麗な笑顔を浮かべた。
そして微笑んだまま、私に話し出す。

「あのね、さっきフッたの」

「どうして」と聞こうとする私の口に手を当て、うふふ。とまた笑った。
凌のほっぺたはほのかにピンク色。

「本当に必要な人、見つけちゃった☆」

てへっ(∀`*ゞ)

「・・・で?彩葉は?」

ずいずいと詰め寄ってくる凌は、もういつもの凌だった。