彼が、恋をしない理由。


~奏SIDE~

「何があったのか知らないけど、私を使って傷を癒すのやめてくれない!?」

俺が紛れもなく泣かせた、この女は俺の親友に恋した女。
俺がなんとなくむしゃくしゃして、家に帰って機械分解してみたけれど、いつもとは違いどうもすっきりしなかった。

その俺の気持ちをさらに不機嫌にさせたのは、ももとかなんとかっつう女2人ぐみの話の内容だった。

でも、こいつのこの一言で、俺は我に返った。


「ご、ごめん」


はっと彩葉から手を離し、ぺこりと謝る。

俺は、何がしたかったんだろう

彩葉は目を真っ赤に腫れさせて、屋上をでていった