彼が、恋をしない理由。


キーンコーンカーンコー・・・

まもなくチャイムが鳴った。
でも、私の足が動くことはなかった。

「素直になっちゃいけないってどういうことなんだろ・・・?」

私が、ぽつりとつぶやくと心地よい風が吹いた。
それと同時に、ドアもあいたのである。

「あれ?彩葉?」

「・・・え?」


振り向くと、そこには奏くんがいた。
奏くんは、私の隣に立ってぼーっと外を眺めてため息をついていた。

「はぁ」

「どうしたの?珍しいね、ため息つくなんて」

「ん~・・・恋の悩み・・かな(笑」

ははは、と軽く笑ったけど、あきらかに目は笑ってなかった。