「由斗君、手術成功おめでとう」



「ありがと。何か、久しぶりだな?」



「そう、だね…」



「……」



私は2人から目を逸らして、自身が言った言葉に少し後悔。

加菜恵が「どういう関係?」と問えば、由斗は「ここで知り合った」と言う。



「私が勝手に来たんです。有名な高校球児が入院したって聞いて…もしかしてって」



「あわよくば、近付きたかったってわけね」



ずばり言う加菜恵に、紅葉さんは図星と言わんばかりに黙り、私たちはタジタジ。