「今から入院の手続きして、親御に連絡して来るから、ここで待っててくれ」



「何から何まですみません」



「気にするなよ。じゃあ、待ってろよ」



兄貴が入院の手続きしに行くと、由斗が私の隣に腰を下ろした。



「4日後、手術だってさ」



「甲子園の事、もう気にしてないの?」



「短かったけど、マウンドに立てたし。いつまでもくよくよしないんだよ、俺は」



私の目を見て、由斗は迷いなく言い切った。