キミと一緒に。【完】

「私、甲子園で優勝したら、由斗先輩に告白しようと思います!」



「へぇ…」



「先輩は、好きで付き合ってるわけじゃないし、良いですよね?」



「……告白するのに、私の許可は必要ないんじゃない?」



「“許可”?そんなのいりません。私が言いたいのはただ一つ。必ず、奪いますから」



「どうぞご自由に?」



略奪宣言に、私は驚きも何もなかった。

でも、“渡さない”と願った。

由斗が好きなら、他の女に行けば良い。