「危機感なかったのか?」



「ないわけじゃねぇよ。でも、それで妊娠したら責任を100パー取る覚悟はあった」



「やるじゃねぇか!」



「お前に褒められても;;」



テーブルの下で繋いだ手に、感謝の気持ちを込める。

覚悟の上でした行為は、由斗の夢を取り上げたかも知れないけど、こんな人生はダメだとは思えない。

赤ちゃんを、ちゃんと2人で育てようね――…。