触れた唇が恋しい。

唇が触れたまま、由斗と見つめ合うとドキドキして。

この瞬間が、癖になりそう。



「酔ってるみたいだな」



「酔わされてるんだよ、きっと」



2人の存在も忘れ、口付けを交わす。

倉元の歌声をバックミュージックに、由斗の膝に乗せられたまま、続ける。

いつもとは違い、私が由斗を見下ろしてのキス。

パーカーのファスナーを開かれ、細目で私の背後の様子を伺う由斗。