キミと一緒に。【完】

「キャベツ多すぎ」



「唐揚げ足りないでしょ?胃袋をキャベツで充たして下さい」



文句を言ってる倉元を見ながら、ベランダに洗濯物を干して行く。

遅くても、明日のお昼までには乾くかな。



「花音、おかわり」



「あ、はい」



兄貴たちや倉元になら、“自分でやって”と言うであろう状況。

由斗に甘いような。

山盛りにご飯を持った茶碗を持ち、戻れば倉元まで。

断れば、拗ねるだろう。