トントン拍子に、加菜恵の進路はついに決定してしまい、私は驚きながらも、ハイタッチを求めて来た加菜恵に応える。



「夢に1歩、私も近付けたわ」



「夜は加菜恵に会えなくなるな。……耐えれるか、俺」



自分の股を見た倉元に、加菜恵と由斗から拳が飛ぶ。

母親とお姉ちゃんに同情されて、可哀想な倉元。

ーーピンポーンッ

でも私は気にせずに、玄関へと走った…――。