――深夜0時、兄貴を待ちながらの受験勉強。

今日は2時までと言ってたし、それまでは教科書と友達で居よう。

加菜恵が買って来てくれた参考書は、難しいけど解けると嬉しくて続けてしまう。

2階へこそこそと上がって行った由斗と新太の事も忘れて、集中が出来る。

絶対に、大学に合格したい。

由斗は今年じゃなくても、チャンスはまた掴むと宣言してたから。

必ず私は、管理栄養士になってみせる。