「…っ…」



「姉ちゃん?!」



顔をタオルで隠し、声を堪えながら泣く。

寝室に入り、携帯を抱き締める。

…会いたい、会いたい…。

もう一度、“愛してる”と伝えたい。

由斗の腕に、包まれたいよ。

大きな間違いに気付いた時、人はどう行動するんだろう。

でも、私には、私だけのシナリオしかないんだ。

≪由斗に会いたい。由斗を愛してる。ごめんね、由斗≫

私は涙を拭いながら、文字を打ち込んだ。