我が儘な小僧をシカトし、掃除を終えると、携帯のランプが点滅してる事に気付いた。

≪鹿波が怪我して病院に行った。結果は夜にでも話すけど≫

兄貴からのメール。

どこを怪我したのか、明記がされてない為、不安に苛まれた。

しかし、“どこを?”なんて訊けないのは、今までの自分のせい。

素直になれず、メールの受信ボックスを閉じる。

病院に行くなんて、重傷だったりするのかな。