「大丈夫?姉ちゃん」 「大丈夫。大丈夫…」 地元に戻ってから数日。 学校が休みの土曜日、部活のない新太にお願いして、加菜恵と倉元と待ち合わせしたファミレスへと来た。 固い表情の私を心配する、隣に座る新太。 本当は、どんな顔で会えば良いかも、わからないよ。 「――待たせた?」 「花音…っ」 「久し、ぶり…」 再会を喜べない空気。 そして、これから話す事の辛い気持ち。