どんな内容でも、私にメールをくれるなんて嬉しい。

1通1通を丁寧に読み、返事を返す。



「ありがとう、みんな…」



受信ボックスに並ぶ名前を一つずつ指でなぞり、パソコンを閉じた。

寝る時に、電気を消せるようになれば、帰れるのかな。

でも、あの家には、実家ながら、帰れないような。

でも私は、由斗と加菜恵に、会いたいよ――…。

今すぐにだって。