夜中、母親からのメールが着た。

≪酔っ払ってたみたいでごめんね。明日、謝らせるから帰って来てね?≫

…帰りたくない…。

私、帰りたくないよ…。

良太郎さんを思い出す度、恐くなる。



「明日、俺も一緒に行くから、今は休みな?」



「はい…っ」



着信音で起こしてしまった慎吾さんに頭を下げ、私は強く目蓋を閉じた。

慎吾さんも居るから“大丈夫”と、自分に言い聞かせながら。