キミと一緒に。【完】

辺りを見渡し、誰も見てなかった事を願いながら家に入ると、兄貴も新太も居ない。



「あの、みんなは…?」



リビングに居たのは、良太郎さん1人だけだった。

入籍は秋らしいけど、たまに泊まりに来る良太郎さん。

しかし、2人になるのは初めてで馴れない。

本人には、名前すら呼べない。



「新太君と竜也君は、彼女とデートらしいよ」



「そうですか…」



…居てよ、どっちかでも…。