指と舌で、私の中が解されて行くと、私より遥かにデカイ仰ぎ声が聞こえた。

シーツを掴みながら耳を澄ませば、壁側と言うより、ドア向こう。



「あ…兄貴……もっ…?」



「みんな、だろ…。隣から微かに聞こえる」



由斗が一旦、手を抜き、顔を上げた。

…言われてみれば…。

呼吸を乱しつつ、兄貴と新太と同じ行為をしてる事に苦笑い。